❄️ 残雪の朝に、深呼吸をひとつ。——庄内の静けさに包まれて
- Takahito Matsuda
- 4月16日
- 読了時間: 2分
おはようございます。山形県・庄内地方。春が近づくこの季節でも、山あいにはまだ雪が残っています。
朝の空気は冷たく、頬に当たる風もひんやりとしていて、季節が行きつ戻りつしながら移ろっていくのを感じさせます。
でも、不思議とその冷たさは、どこか心地よく、やさしいものでした。冬の名残が、最後に「おつかれさま」と言ってくれているようにも思えたのです。
私がこの日訪れたのは、庄内の山間部。まだ人の姿がない早朝の時間帯、静かな道をひとり歩きながら、カメラを手に映像を記録していました。
聞こえてくるのは、風が木々を揺らす音、雪解け水が石を伝って流れる音、そして、ときおり遠くから聞こえる鳥のさえずり。
情報に溢れた日々の中で、こうした「自然の音」だけに包まれる時間は、とても貴重です。
この朝の静けさの中にいると、自然は何も言わずとも、心を整えてくれる存在なのだとあらためて感じました。
いつからか私たちは、立ち止まることよりも、走り続けることを選ぶようになりました。たくさんの予定、たくさんの通知、たくさんの「やるべきこと」。
けれど、ほんのひととき、こうして静かな風景の中に身を置くことで、心の奥に溜まっていたざわめきが、すーっと消えていくのです。
映像を通して、こうした時間をお届けすることが、マッタ創作所の願いのひとつでもあります。
風景をただ映すのではなく、そこにある「温度」や「空気」や「人の想い」をそっと、丁寧に重ねていきたいと思っています。
この庄内の朝が、あなたの今日をすこしでもやさしく整えてくれたなら嬉しいです。
どうか、今日も穏やかな一日を。
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