同じプロンプトでも、なぜ差が出るのか。プロが足している3つの工程
「同じプロンプトを打っているのに、なんでこんなに違うんですか」
クライアントから、よくそう聞かれます。
ChatGPTもMidjourneyも、誰でも同じように使える時代になりました。言葉を打ち込めば、それなりのものが出てくる。なのに、出てくるものの質には、はっきりと差がある。
プロンプトの書き方に、何か特別な秘密があるわけではありません。差が生まれているのは、AIが動く前と後の部分です。
AIに何を打ち込むか。多くの人は、そこにばかり工夫を注ぎます。
呪文のような長いプロンプト、細かい修飾語、参考画像の組み合わせ。もちろんそれも技術のひとつです。でも実際の現場で差がつくのは、もっと手前と、もっと後ろの部分です。
同じ言葉を打ち込んでも、その前に何を決めていたか。出てきたものの中から、何を選んだか。選んだあと、どこに手を入れたか。この3つで、仕上がりはまったく違うものになります。
プロが足している3つの工程
企画意図。何のために作るのかを、生成する前にすでに決めている。
選定基準。出てきた複数の案の中から、どれが正解かを見極める目を持っている。
仕上げ編集。選んだものを、そのまま使わずに、実際に使える形まで整える手を動かしている。
AIが担っているのは、この3つの工程に挟まれた、ほんの一部分にすぎません。
たたき台を、たたき台のまま出さない
生成AIに何かを作らせると、たいてい一度で完成品が出てくることはありません。
方向性の違う案が5つ出てきて、そのうち使えそうなのは1つか2つ。そこから先、どれを残しどれを捨てるかを決めるのは、結局は人の判断です。
ここで見ているのは「きれいかどうか」ではありません。誰に、何を伝えるためのものなのか。その一点に立ち返って選んでいるかどうかです。企画意図がぶれていると、選ぶ基準もぶれます。案がいくら出てきても、選び方が定まらなければ、良いものにはたどり着けません。
選んだあとも、そのまま納品することはほとんどありません。文章なら言葉づかいを整え、画像なら色味やバランスを調整し、動画ならテンポを詰める。AIが出したものは、あくまでたたき台です。そこから先の手直しに、実は一番時間をかけています。
AIを使うことより、AIの前後にあるもの
AIツールそのものは、もう誰でも同じものを使えます。差がつくのは、その前後にある判断です。
何のために作るのかを決める力。出てきたものの中から選び抜く力。選んだあと、仕上げまで手を抜かない力。この3つが揃ってはじめて、AIは道具として機能します。
マッタ創作所が大事にしているのは、まさにここです。AIに何をさせるかより、AIの前と後で何をするか。そこに、時間と技術をかけています。

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