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世界の初期化?「グレートリセット」とは何か


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コロナが突きつけた問い

2020年、世界が新型コロナウイルスの影響で混乱する中、「世界を立て直すべきだ」という声が高まりました。その中で注目されたのが、スイスの世界経済フォーラム(WEF)が提唱した「グレートリセット」です。

提唱者であるクラウス・シュワブ氏は、「今こそ、経済や社会の在り方を根本から見直すべき時」と語りました。

グレートリセットの3つの柱

  1. 株主の利益最優先から、企業・労働者・社会全体の利益を考える経済へ

  2. 気候変動や格差問題を中心に据えた持続可能な社会の実現

  3. 第4次産業革命(AI、IoT、ビッグデータなど)による社会再構築

これらの提案は、これまでの資本主義や成長一辺倒の経済モデルに疑問を投げかけるものでした。

トランプ政権との対立

このグレートリセットに最も強く反発したのが、当時のアメリカ・トランプ政権でした。

トランプ政権は「アメリカ・ファースト」を掲げ、国内産業の保護やエネルギー自立を最優先にしていました。また、気候変動対策には懐疑的で、パリ協定からの離脱なども進めてきました。

WEFが進める「国際協調」や「脱炭素」などの方向性とは大きく異なり、真っ向から対立する構図となりました。

陰謀論としての拡散

グレートリセットは一部の保守層や陰謀論者によって、「世界の支配層による監視・統制の計画」として語られるようになります。

SNSでは「グレートリセット=エリートによる支配計画」という見方が広まり、トランプ支持層の一部では、「自由が奪われる」といった懸念が強まりました。

こうした流れの中で、グレートリセットはただの経済ビジョンを超えて、政治的・思想的な対立の象徴となっていきました。

2つの異なる価値観

項目

グレートリセットの立場

トランプ政権の立場

経済

持続可能性や分配重視

成長と雇用重視

環境

脱炭素・再生可能エネルギー

化石燃料重視

政治

国際協調

国家主権重視

社会観

格差是正・包摂

自由・競争重視

日本への影響はあるのか?

日本も脱炭素、デジタル化、格差是正など、グレートリセット的な要素を含んだ政策を進めています。しかし、それが本当に国民一人ひとりの暮らしにフィットしているのかは、慎重に見ていく必要があります。

一見すると先進的な改革でも、地域経済や中小企業にとっては負担や不安につながる可能性もあります。

終わりに

グレートリセットとは、社会のルールや価値観を一から見直すような大きな提案です。

それは、私たちに「これからの世界をどう生きるか」を問いかけています。

便利さを追い求めるだけでなく、自由や多様性とのバランスをどう取っていくのか。私たちは、その分岐点に立たされているのかもしれません。

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