top of page

第二章|宇宙で最初に生まれた「問い」

  • 執筆者の写真: Takahito Matsuda
    Takahito Matsuda
  • 8月18日
  • 読了時間: 3分

誰もが、自分は宇宙でたった一人なのだと思っていた頃。


そこには、会話もありませんでした。


出会いもありませんでした。


誰かを探すという発想さえ、まだ存在していなかったのです。


ただ、それぞれのエネルギーが、自分自身の存在だけを感じながら、果てしない闇の中にあり続けていました。


そんな永遠にも思える静寂の中で。


ある一つのエネルギーの内側に、これまで宇宙のどこにも存在しなかった疑問が生まれます。


「自分以外にも、誰かいるのだろうか」


それは、とても小さな問いでした。


激しい力でもありません。


宇宙を揺るがすほどの叫びでもありません。


ただ、自分以外の存在を知りたいという、純粋な疑問でした。


けれど、そのたった一つの問いが、この宇宙の物語を大きく動かすことになります。


問いを抱いたそのエネルギーは、自分の内側へ意識を向けました。


そして次の瞬間。


それまでとは比べものにならないほど強い光を、自らの内側から放ったのです。


漆黒の宇宙に、初めて強烈な光が走りました。


光は闇を切り裂くように、どこまでも遠くへ広がっていきます。


その光に照らされ、それまで決して見ることのできなかったものが、少しずつ姿を現し始めました。


一つ。


また一つ。


そして、そのさらに向こうにも。


そこには、無数のエネルギーが存在していました。


誰もいないと思っていた宇宙には、本当は数え切れないほどの存在がいたのです。


光を浴びたエネルギーたちも、初めて周囲の存在に気づきました。


そして、それぞれが同じ事実を知ることになります。


「自分は、一人ではなかった」


それは、宇宙に初めて「他者」が生まれた瞬間でした。


正確には、他者がその瞬間に誕生したのではありません。


ずっとそこに存在していたものを、初めて互いに認識できるようになったのです。


誰かが存在している。


自分とは違う存在がいる。


自分以外にも、意識を持つものがいる。


それまで「自分」しかなかった宇宙に、初めて「あなた」という概念が生まれました。


そして、この物語では、宇宙で最初に他者の存在を求め、光を放ったそのエネルギーは、人間に似た姿をしていたと語られています。


なぜ、その存在だけが他者を求めたのでしょうか。


なぜ、自分一人で完結することを望まなかったのでしょうか。


その答えは、やがて明らかになっていきます。


彼が本当に望んでいたもの。


それは、ただ誰かを見つけることではありませんでした。


誰かと共に、


まだ存在していない何かを創りたい。


そして、その喜びを分かち合いたい。


その願いが、次第に宇宙全体を巻き込み始めます。


そしてやがて、その人型のエネルギーは、自らに一つの名前を与えることになります。


「神」


しかし彼は、最初から神だったわけではありません。


すべての始まりは、


「自分以外にも、誰かいるのだろうか」


という、たった一つの問いだったのです。


次章

第三章|「共に創造したい」という最初の願い

コメント


bottom of page