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ショート動画は、冒頭3秒より前に勝負が決まっている

執筆者の写真: Takahito Matsuda
Takahito Matsuda
5 日前
読了時間: 3分
「とにかく最初の3秒で惹きつけてください」

そう頼まれることが、よくあります。

間違ってはいません。ショート動画は、最初の数秒で見るか離脱するかが決まる。数字を見ても、それははっきり出ます。ただ、冒頭を派手にすることだけを考えて撮影に入ると、大抵うまくいきません。

冒頭3秒は、結果です。原因ではありません。


何が、冒頭3秒の出来を決めているのか

誰に向けた動画か。何のために作るのか。何を、1つだけ伝えるのか。この3つが曖昧なまま撮影に入ると、フックだけ強くしても中身とつながりません。見た人は、最初の数秒で興味を持っても、すぐに違和感で離れていきます。

逆に、この3つが決まっていれば、フックの選び方は自然と絞られます。誰のどんな悩みに刺さるのか。そこから逆算すれば、驚きで止めるべきか、問いかけで止めるべきか、答えは決まってきます。


撮影前に決めていること

企画意図。何のために、誰に向けて作るのかを、カメラを回す前に言葉にしておく。

ターゲット。年齢や属性だけでなく、その人が普段どんな悩みを抱えているかまで具体化する。

伝えること。1つに絞る。あれもこれも入れた動画は、結局なにも覚えてもらえません。

フックの設計は、ここが決まったあとの話です。


フックには、型がある

視覚フック、問いかけ、結果先出し、意外性、ビフォーアフター。冒頭で人を止める型は、いくつかに整理できます。センスの良し悪しではなく、どの型を選ぶかという判断です。

同じ素材でも、問いかけから始めるか結果を先に見せるかで、続きを見たくなる理由はまったく違うものになります。プロが撮影前にフックを何パターンか用意しておくのは、勘に頼らないためです。

テンプレート通りのフックをなぞっただけの動画を、正直何本も見てきました。冒頭は驚くほど強いのに、続きを見るとなぜか薄い。型を知っているかどうかより、その型を選んだ理由を自分の言葉で説明できるかどうかが、実は分かれ目だと思っています。


3秒のために、何秒も準備する

冒頭3秒を強くしたいなら、そこだけを磨いても届きません。誰に、何を、なぜ届けるのか。そこが定まってはじめて、フックは機能します。

マッタ創作所が動画の企画で最初にやるのは、実は編集でもフック作りでもありません。目的とターゲットとテーマを、撮影前にひとつずつ言葉にすることです。地味な作業ですが、ここを飛ばした動画は、どれだけ編集を頑張っても伸びません。

派手な冒頭より先に、静かな準備がある。地味で、誰にも見せたくならない作業です。それでも、そこを丁寧にやった動画だけが、最後まで見てもらえています。


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