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三つの自分がひとつになるとき


私たちの心の中では、いつもいくつもの「自分」が静かに動いています。

ふとした気もちを受け取る自分。行動して世界に触れる自分。そして、世界そのものを創り出している自分。

それらは別々のように見えて、本当はすべてつながっています。

今回は、この三つの自分 ― 観測者・実行者・創造者 ―がどのようにひとつになっていくのかを、やさしく書いてみたいと思います。

■ 観測者 ─ 感じる自分

まずは「観測者」。

心の中で起きていることをただ静かに見つめる役わりです。

うれしい気もち、悲しい気もち、モヤっとした感情。

どんな気もちも、判断せずにただ受けとめる。

「今、自分はこう感じているんだな」

そう思えた瞬間、心の中にそっと余白が生まれます。

観測者は、わたしたちに“気づき”を運んでくれる存在です。


■ 実行者 ─ 動く自分

次に「実行者」。

観測者が見つめているあいだ、世界の中で動くのはこの実行者です。

歩く、話す、決める、つくる。誰かに優しくしたり、何かを手放したり、挑戦したり。

実行者は、私たちが生きる世界の中で色を描いていく“手”のような存在。

観測者と実行者は対照的に見えますが、どちらも大切な自分の一部です。


■ 創造者 ─ 世界をつくる自分

そして三つ目が「創造者」。

これはもっと奥深くにいる存在で、世界の“あり方”そのものを生み出す力です。

思考が世界を照らし、言葉が未来を動かし、行動が現実を形づくる。

私たちが見ている世界は外側から押しつけられたものではなく、内側から流れ出す“投影”でもあります。

創造者は、その投影の源となる光。内なる宇宙の中心といってもいいかもしれません。


■ 三つの自分が重なり合うとき

観測者が気づき、実行者が動き、創造者が世界を生む。

この三つがバラバラなとき、私たちは迷い、疲れてしまいます。

でも、三つの自分がそっと重なり合う瞬間があります。

深呼吸したとき。夕方の光を見たとき。心がほどけたとき。瞑想の中で静けさに触れたとき。ふとした優しさが胸に届いたとき。

その一瞬、三つの自分がひとつになり、内側から光が戻ってきます。

それは、「本来の自分とつながる感覚」と言えるかもしれません。


■ すべては内側から始まる

観測者、実行者、創造者。どれも私たちの一部で、ひとつの大きな意識のかたち違い。

その中心にはいつも、内側の光が息づいています。

その光を思い出すほど、人生は自然に調和し、自分の物語に色が戻ってくる。

わたしたちは外側ではなく、内側から世界を創り続けている存在なのだとやさしく気づかせてくれる感覚です。


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