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日本神話 ― 自然と命の物語



日本の神話は、自然と深く結びついた神々の物語です。山や川、風や火。古代の人々は、あらゆる自然に神が宿ると考えていました。今回は、その中でも特に有名な物語をいくつか紐解いてみましょう。


1. 天地創造と神々の誕生

日本神話の始まりは、天地創造から始まります。まだ形のない混沌とした世界の中、天の世界「高天原(たかまがはら)」に最初の神が現れました。

それが天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。続いて、イザナギとイザナミという男女の神が生まれます。

二人は天の浮橋に立ち、海に矛を差し込み、かき混ぜました。すると、一滴のしずくが垂れて島ができました。これが日本列島の誕生です。


2. イザナミの死と黄泉の国

イザナギとイザナミはたくさんの神々を生み出しましたが、火の神を産んだとき、イザナミは命を落としてしまいます。

悲しみに暮れたイザナギは、彼女を取り戻そうと黄泉の国へ向かいます。

しかし、黄泉の国で再会したイザナミは、既に恐ろしい姿に変わり果てていました。驚いたイザナギは逃げ帰り、黄泉の国の入口を塞いでしまいます。

戻ってきたイザナギは川で体を清め、その際に現れたのが、天照大神(あまてらすおおみかみ)月読命(つくよみのみこと)、**須佐之男命(すさのおのみこと)**の三貴子です。


3. 天照大神と須佐之男命の争い

天照大神は太陽の神として高天原を治め、須佐之男命は海の神として荒ぶる存在でした。

須佐之男命は乱暴な行動を繰り返し、ついには天照大神を怒らせてしまいます。天照大神は岩戸に隠れ、世界は真っ暗に。

困り果てた神々は協力して、天照大神を岩戸から引き出すための計画を立てます。踊りを見せて笑わせることで、天照大神は興味を引かれ、少しだけ岩戸を開けます。

その瞬間、アメノタヂカラオが岩戸を開け放ち、再び光が戻りました。光と闇の対立、そして調和がテーマの物語です。


4. ヤマタノオロチ退治

須佐之男命が高天原を追放され、地上の出雲に降り立つと、そこでヤマタノオロチという巨大な蛇が毎年、若い娘を食べていると聞きます。

須佐之男命はオロチを退治し、その尾から現れたのが**草薙剣(くさなぎのつるぎ)**です。

この剣は、後に三種の神器の一つとして受け継がれます。オロチ退治は、勇気と知恵の物語。また、荒々しい神であった須佐之男命が守護者としての役割を担う転機ともなりました。


5. オオクニヌシの国づくり

須佐之男命の子孫であるオオクニヌシ。出雲の地で国づくりの神として活躍します。

オオクニヌシは様々な試練を乗り越えながら、大国主命(おおくにぬしのみこと)として成長していきます。その過程で助けられたのが白兎伝説です。

オオクニヌシは、傷ついた白兎を助けたことで動物たちにも愛される神として知られるようになります。

やがて、高天原の神々から「地上の国を譲れ」と言われ、オオクニヌシは自らの国を引き渡します。その際に建てられたのが出雲大社です。



まとめ:日本神話の教え

日本神話は、自然への感謝、命の尊さ、そして再生の物語です。

神々の間にも争いや悲しみがあり、その中で光を取り戻し、新たな道を見つける物語が語られています。

山や川、風や火、私たちが日常で感じる自然の中にも、神々の存在が息づいていると考えられてきました。

現代の私たちも、ふと空を見上げたり、風に耳を澄ませたりすることで、その神々の声に気づくことができるかもしれません。

あなたの身近な自然にも、昔からの神話のような物語がそっと隠れているかもしれませんね。

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